気象庁は２０日、宮崎県と奄美を除く鹿児島県で同日夜から２１日午前にかけて線状降水帯が発生する可能性があると発表した。２０日午後７時４０分現在、鹿児島県は指宿、枕崎、南さつま、南九州、鹿児島の５市に、沖縄県は浦添市に土砂災害警戒情報を発表し、避難指示を発令。また鹿児島県は日置市など１８市町に、宮崎県は串間市に高齢者避難情報を発表、避難を求めた。

　梅雨前線が九州南部から日本の南に延び、九州西方に低気圧が発生。温かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になっている。このため九州全域で非常に激しい雨が降ると予想。２１日正午までの２４時間予想雨量は九州南部３００ミリ、九州北部２００ミリ。鹿児島地方気象台は薩摩地方に大雨警報と洪水警報を、大隅地方に大雨警報を出した。

　気象庁は５月２８日、線状降水帯発生の「半日前予測」を開始。全国１１ブロックに分けた予測から原則県単位へ細分化している。