同市は、23日午後7時からの降り始めの雨量が408ミリを記録。大雨の影響で避難中に行方不明になったとみられる80代女性がいまだ発見されていない。
同市大沢地区の農地や道路には、荒瀬川が氾濫した影響で、上流から流れ着いたとされる大木や電柱などが横たわる。同地区では一時、孤立状態となっていたが、迂回(うかい)路を設けて解消した。ただ、水道や電力が復旧していない状態だ。

高橋さんが管理する水田は、荒瀬川に沿っており、今回氾濫した影響をもろに受けた格好だ。高橋さんは「個人ではどうにもできない。生きているうちに復旧できるだろうか」と肩を落とす。
同地区では停電と断水の影響も深刻だ。また、一部の道路が流木などでふさがれ、住民は徒歩での移動を余儀なくされている。野菜農家の遠田とみさん(86)は大雨が降ってから1週間近く風呂に入っていない。「毎日暑いのにぬれタオルで体を拭くことしかできない」と、一刻も早いインフラの復旧を願った。
(前田大介)