硝酸塩が亜硝酸塩に変わる量は口内環境によって異なり、個人差が大きい。日常から野菜を多く食べる人の方が、硝酸塩を亜硝酸塩に変える細菌が多いと考えられる。硝酸塩は一部が口の中で働き、残りは体内を巡り唾液となって分泌される。
硝酸塩は、過剰摂取による発がん性が指摘されている。ただ、近年の研究では野菜から適度に摂取すればリスクは低く、メリットの方が大きいとされる。
研究グループは、緑茶のカテキン成分の一種「エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)」が、歯周病に関わる複数の細菌に強い抗菌効果があることも発表。菌を死滅させて増殖を抑えることを確認。カテキンが接着剤のように細菌をまとめることで、細菌が口の中にとどまりづらくなる作用も見られた。
(山口圭一)