花き卸の大田花きは２７日、東京都中央卸売市場大田市場でハロウィーン（１０月３１日）向け観賞用カボチャのせり「かぼちゃ大市」を開いた。恒例のせり前に開いた仮装劇では、東京五輪の聖火ランナーやピクトグラムをせり人が再現して場内を楽しませた。

　大市の最高値は、北海道・ＪＡいわみざわの「アトランティックジャイアント」（６９キロ）。昨年最高だった同品種の千葉産より７％高い４６００円だった。

　今年は新型コロナウイルス禍での作付け調整や、主産地・北海道での干ばつが影響して、国産入荷量は昨年と同水準に低迷。コンテナの調達難で輸入もないため国産は小玉を中心に引きが強まり、大市での１個当たり平均単価は昨年比７割高の１８２円だった。

　同社によると、新型コロナ禍でイベント向けなどの販売は約４分の１に減ったが、家庭向けは好調だ。せり人は「ここ２年は小売りが家庭でハロウィーンを楽しむ提案を進め、中玉や小玉の需要が安定して伸びている」と指摘する。

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