
提供された特別料理は、ランプ肉の西條鶴吟醸焼きやロース肉とトマトの炊き合わせなど合計4品。広島市の割烹料理店「肉割烹まさ㐂(き)」が調理し、車内で平賀正樹店主が一品ずつ特徴を説明した。料理と相性の良い合計7種類の県産日本酒とワインも提供され、ソムリエによる講座が行われた。
車内は黒を基調としたパーティールームのような雰囲気で、参加者は「比婆牛」料理と酒を堪能した。電車は広島電鉄広島駅と西広島駅間を往復し、約1時間半にわたって広島の街を彩った。
「比婆牛電車」には、食品と農林水産業関係の企業5社を含めて約20人が参加。ふりかけなどの製造販売を手がける田中食品(広島市)の田中岳子専務は「『比婆牛』を車内で味わえる夢のような企画だった。料理人の腕で一品ごとに違う素材の魅力を発見できた」と笑顔を見せた。