[田植え前線]給食に届けよう!地域でつなぐ有機米 茨城・常陸大宮市
市は22年秋に学校給食に有機米を導入。23年12月には全国で初めて、有機農家と慣行農家が共存できる栽培管理の方法を定めた協定を結ぶなど、有機農業を促進してきた。24年産は3人が8・6ヘクタールで育て、学校給食で使う米37トンのうち14トンを有機米でまかなった。25年産はさらに仲間が増え、栽培面積は5人で14・8ヘクタールに達する。
当日はあいにくの雨にもかかわらず、約60人が参加し、JA職員の指導の基、「コシヒカリ」の苗を手で植えた。昨年も田植えに参加した市立大賀小学校の6年生、沢畠光莉さん(11)は「昨年の秋に収穫した米は甘かったので、今年も楽しみ」と笑顔をみせた。
JAの秋山組合長は「イネカメムシにも夏の暑さにも負けず、栽培管理を徹底したい」と秋の豊作を約束した。鈴木市長は「有機米の提供を続け、子どもたちに故郷の田園風景を残したい」と話した。
(志水隆治)