〝キャベツ名刺〟で「よろしく」 群馬・JA嬬恋村が産地PR
県は夏秋キャベツの出荷量が54年連続日本一で、JA管内の嬬恋村が大半を占める。
名刺は、JA全農ぐんま、印刷会社のジェイエイプリテック(高崎市)、製紙会社の共同紙販ホールディングス(東京都台東区)が共同開発した「サラダペーパー」を使う。
同ペーパーは、全農ぐんま青果物一次加工センターでキャベツを加工する際に生じる芯・外葉などの残さを粉砕し、古紙に混ぜ合わせて製造された。
名刺のデザインも見直した。市場関係者に縦書きの名刺が多かったため、横書きを縦書きに変更し、キャベツの写真も入れた。裏面にはサラダペーパーの紹介とキャベツ畑を印刷し、「ひと目でキャベツ産地なのが分かり、環境への配慮も伝わるデザインになった」(管理課)という。
名刺は4日のキャベツ初出荷を前に、全国の市場関係者が集まった2日の出荷会議で初披露された。トップセールスで全国を飛び回る、JAの黒岩宗久組合長は「産地のPRだけでなく、販売担当の会話のきっかけにもなる」と新たな名刺の定着に期待を込めた。
(志水隆治)