[大阪・関西万博]ピーマン1個、選別に1秒 農家労力軽減へ学生考案(動画あり)
「せんかちゃん」は横が7・5センチ、縦が15センチ、高さが9センチの箱型。上部にピーマンを載せると重さを自動で計り、基準より重いか軽いかで台に内蔵したアームが左右に回転しピーマンを飛ばす。
例えば「S」「M」「L」の3等級でLだけを選別したい時は、Lの基準以上である40グラムに設定し、未満なら右にピーマンを落とし、以上なら左に落とす仕組みだ。
開発のきっかけは、農家から、1日に数千個をはかりにかけて選別するのは時間もかかり負担だという声を受けたことだった。2018年から社会実装教育の一環で研究と改良を重ね、現在は8代目。今年度は生徒6人が携わる。
今後はピーマンの他、パプリカやトウガラシ、オクラ、キンカンでも応用し、使える農家を増やしたいという。
リーダーで同校機械工学科の福重敦基さん(19)は「1台3万円程度で販売できればいいが、量産できる企業と連携すればさらに安くなる。中小規模農家にもスマート農業を普及させたい」と意気込む。
(木村泰之)