▼どうやって会員登録するの?
トップページは誰でも見られますが、品目ごとの値動きのグラフなど詳細を見るには、本紙購読と日本農業新聞公式サイトでの会員登録が必要になります。
本紙(紙媒体)を購読中の方は、「netアグリ市況」トップページの右上にある3本線①を押すと、ログインのボタン②が出てきます。ボタンを押すと、本紙公式サイトのログイン・会員登録ページ③が開きます。
①
②
③
「会員登録」ボタンを押して、メールアドレスを登録します。認証メールが届いたら、登録画面に進んで会員種別を選びます。紙媒体で購読中の方は、電子版の「無料会員」を選び、氏名や住所を入力して登録します。スマートフォンのブックマークに登録しておけば、すぐにアクセスできます。
購読者のうち、電子版の方と、紙で購読し公式サイトで無料会員として登録済みの方は、新規の会員登録は不要です。ログイン後、サイト下部の「市況」のボタン④を押すとサイトが見られます。
④
紙で購読中の会員は、本紙掲載の閲覧コード⑤の入力が必要です。閲覧コードは毎月1日に更新し、本紙1面に掲載します。
⑤
▼日農平均価格とは?
青果物、花きの各7の大手卸の取引データを基に、日本農業新聞が独自に品目別に算出しています。「netアグリ市況」トップページには、野菜、果実、花きの主要品目について、全国的な価格の指標として1キロ(花は1本)当たりの単価と前市比の値動きを掲載します。午前中から取引結果を更新し、午後5時ごろまでに確定します。
品目名と単価が表示された囲みをタップすると、その品目の直近2週間の単価と取引量を示す「単品グラフ」を見ることができます。「単品グラフ」のボタンを押すと、単価や取引量の数値を表示する「二週間推移」に切り替わります。「全国/平均」ボタンを押すると、札幌から福岡まで各地区卸を選んで価格が見られます。
日農平均価格の対象は、青果物、花き合計で約300品目あります。ブロッコリーなど主要品目以外は、検索ボタンで品目名を入れて候補を選択すると、その品目のグラフを見られます。
▼複数品目の値動きを一覧するには?
「netアグリ市況」のトップページは、野菜、果実、花きの主要品目について、各地区7卸のデータを集計した日農平均価格を、前市比とともに掲載しています。その他の品目を含め、複数品目の値動きを一覧するには、「品目一覧」の機能が便利です。
トップページ下の緑色の帯の「データ検索」から、見たいデータの種類を選びます。「単品グラフ」のボタンを押すと選択肢が出るので、「品目一覧」を選びます。地域も「全国」の他、「福岡」など地域を選べます。品目ごとの取引量、単価の他、前市、前年、前々年、平年比の価格変動を円単位で表示し、品目全般の取引の勢いを把握できます。
スマートフォンは横向きにすると、平年比まで一画面で見られます。縦にスクロールすると、主要品目以外の季節品目などがあります。初期設定は野菜の検索です。左上の「netアグリ市況」のロゴ下の「果実」や「花き」ボタンで分類を切り替えます。
▼地域ごとの単価の違いを見比べたい
各地区大手7卸のデータを集計した「日農平均価格」の主要品目は、「卸一覧」の機能で、地域ごとの単価を並べて比較できます。
トップページ下の緑色の帯の「データ検索」から、データの種類の選択画面に移り、「単品グラフ」のボタンを押すと表示される選択肢の中から「主要品目(卸一覧)」を選びます。初期設定は野菜の検索なので、果実や花きを見たい場合は、「卸一覧」を選ぶ前に分類を切り替えます。
「卸一覧」は、7卸を集計した「全国」の単価の右側に、7地区の大手卸の単価が並びます。スマートフォンは横向きにすると、札幌から福岡まで一度に見られます。輸送費も含めた価格として、出荷する地区を検討する参考になります。
主要品目以外は、同じ画面上で複数の地区の卸の価格を表示できません。単価を数値で示す「二週間推移」や「品目一覧」で、地域を「全国/平均」ではなく、仙台、広島などと切り替えることで比べられます。
▼市況を品目名から検索したい
新しくなったnetアグリ市況では、検索機能を強化しました。品目名から、見たい市況情報へと、すぐにたどり着ける仕様となっています。
トップページ下の緑色の帯から「品目検索」のボタンを押すと、キーワードを打ち込む窓が出てきます。
「イチゴ」の市況を探す場合、片仮名、平仮名、漢字のいずれで入力しても、ヒットします。品目によりますが、イチゴは検索候補として、「紅ほっぺ」「あまおう」「とちおとめ」などと主要品種も例示されます。
候補を選ぶと、該当する品目・品種の日農平均価格「単品グラフ」に飛びます。ここでは、当年の1キロ単価と取引量を、平年(過去5年平均)と比べています。画面右上に出てくる「絞込み」ボタンを押すと、地域や期間を、細かく設定できます。
見たい情報が見つかれば、「お気に入り登録」をしてみましょう。そうすると、トップページの一番上に表示されるようになります。
▼値動きが大きい品目を知りたい
netアグリ市況トップページの「ランキング」を活用ください。前市、前週、平年(過去5年平均)と比べて「値上がり」「値下がり」の変動が大きかった品目を、上昇・下落率(%)とともに上位から順に表示します。前週比では、入荷量の増減もランキング形式で見られます。
初期設定では、前市比で値上がり率が大きかった品目を表示します。「平年比」の「値下がり」など、知りたい内容をタップして切り替えます。スマートフォンでは「野菜」が優先表示されるので、「果実」「花き」の文字をタップして、分類を切り替えます。
前市、前週比で短期的な価格の変動が分かります。前週比の入荷量の増減ランキングと見比べ、入荷量との相関も分析できます。平年比で、今シーズンの相場が高いのか安いのか、客観視できます。
ランキングの濃い緑の帯の右端にある「概要版」の切り替えスイッチをオフにして灰色にすると「詳細版」になり、流通量の少ない品目もランキングに加わります。
▼地域や期間を絞り込んで検索したい
新netアグリ市況では、見たい市況情報の条件を細かく設定できる、絞り込み機能を搭載しています。
例えば、トップページにある「日農平均価格 主要品目(前市比)」で、野菜や果実、花きの気になる品目をタッチすると、価格・取引量の動向が分かる「単品グラフ」が表示されます。右上に緑色の「絞込み」のボタンが出てくるので、押してみましょう。
絞り込み検索の画面に切り替わり、「地域」を選べます。当初は全国が指定され、その箇所をタッチすると、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7地域にある大手卸の取引結果が確認できます。
次に「期間」では、2週間、1・3・6カ月、1・3・6年間、データのある全期間の八つから選べます。グラフの横軸に収める期間を決めます。
初期設定では日別の単価や取引量を示していますが、「集計単位」の設定を変えると週・月・年別のデータが表示されます。
▼月を指定して年ごとの価格動向を見たい
netアグリ市況には、指定した月の取引結果の年別動向を確認できる機能があります。
トップページ画面下の「データ検索」を押すと画面が切り替わります。「単品グラフ」の箇所を触ると八つの項目が出るので、一番下の「個別・年次動向推移」を選択します。
今回、品目は「ミニトマト」、期間は「5年」と「10年」から、「5年」を選んでみます。次に「月」を指定します。1~12月の単月、「年合計」から選択できます。4月中に4月を指定した場合、まだ月間データがまとまっていないので、グラフに表示する最新年は1年前の2022年になります。1、2、3月は最新年が23年です。
グラフは、対象月の過去5年平均を基準とした場合の1キロ単価(折れ線グラフ)と取引量(棒グラフ)の増減を示します。0が基準で、プラス10を指せば、過去5年平均より10%単価が高い、もしくは取引量が多いとなります。棒グラフを触ると、年ごとの値が見られます。活用してみてください。
▼畜産物の相場を確認するには?
牛肉や豚肉、鶏肉といった畜産物の取引情報を検索できます。各畜種の市況チェックや、年単位での比較などが可能で、取引データの収集に役立てられます。
スマートフォンで各種枝肉相場を確認したいときは、ログイン後、まずトップページの右上の3本線のボタンを押し、「畜産」を選択します。種別や市場の選択画面に移るので、表示したいデータの種類を選びます。
例えば、東京市場の和牛枝肉相場の年比較がしたい場合は、①選択画面の一番上にある紫色部分を押し、「年比較グラフ」を選択②「種別」で「枝肉・和牛」を選択③市場で「東京(生体)」を選択④「表示」で比較したい年を選択⑤集計単位(月、旬など)を選択⑥一番下の「絞り込み検索」ボタンを押す。
以上の手順で左の写真のような年比較グラフを表示できます。和牛枝肉の場合、A5、4等級の1キロ単価と取引量が表示されます。②「種別」の選択で部分肉の価格を検索することも可能です。
▼子牛の取引情報について確認するには?
全国の家畜市場で取引された子牛の価格や頭数、平均体重といった情報を掲載しています。各市場ごとのデータが一般的ですが、「netアグリ市況」では、全国の肉用、乳用などの子牛の取引情報を日別に一覧で確認できます。
スマートフォンで子牛の取引情報を確認したいときは、ログイン後、まずトップページの右上の3本線のボタンを押し、「畜産」を選択します。種別や市場の選択画面に移るので、一番上の「単品グラフ」と書いてある紫色のボタンを押し、「二週間推移(取引情報)」を選択します。
次に、「種別」で「子牛市場」を選び、一番下の「絞り込み検索」を押すと、直近の日付の取引情報一覧が表示されます。
過去の取引情報を検索したい場合は、直近の取引情報一覧の画面の左上にある紫色の日付ボタンを押し、カレンダー上で希望の日付を選択してください。データは過去にさかのぼって検索できます。
▼店頭価格の値決めに活用したい
スーパーの店頭価格は卸値の1・5倍を目安にするケースが多いです。この卸値の指標となるのが、青果物・花きの各7の大手卸の取引データを基に日本農業新聞が独自に算出する「日農平均価格」です。
ホウレンソウの日農平均価格が1キロ545円とします。店頭に並ぶ1束(200グラム)に換算すると、109円です。この価格を1・5倍にした163・5円が、スーパーの売価の指標となります。
直売所では、スーパーの売価を参考にする店舗が多くあります。つまり、日農平均価格の1・5倍は、直売所の値決めの指標となります。そこを基準に、有機や特別栽培などのこだわり品は少し高めに、たくさん数量を販売したい時は少し安めに設定してみると良いでしょう。
近年、異常気象などで相場の変動が大きくなっています。「野菜の値段をいくらにしたら良いのか分からない」「つい安い価格にしてしまう」と悩んでいる直売所出荷者は、netアグリ市況を参考にしてください。
▼長期傾向を分析して経営に役立てたい
netアグリ市況は、青果物や花きなど農産物価格の長期傾向を分析するのに役立ちます。行政などの年間統計は公表されるまでに時間がかかりますが、netアグリ市況ならばすぐに過去にさかのぼって分析できます。
農家が経営の計画を立てる際、1年間の値動きデータを基に、どの時期に出荷すれば高い価格がつくのか分かります。
例えば、日農平均価格の年比較グラフで、近年のブロッコリー相場を見てみます。3月下旬は1キロ300円を下回るケースが相次ぐ一方で、4月中旬や6月中旬は同400円前後になるケースが多くなっています。天候や出回りの増減が影響していると考えられます。
相場展開を踏まえると、4月中旬や6月中旬を狙って出荷すると高値が期待できそうです。過去の傾向を分析すると、相場の見通しが立てやすくなります。
品目別の値動きをもとに、有利な作付け品目を選定しても良いでしょう。