菊類端境で品薄 小菊高騰7割高<最新ニュース>
5月15日の小菊の価格は平年比69%高の1本49円で、前市の価格を維持した。主産地の沖縄産は生育前進で切り上がりが早く、品質低下や輸送の問題で出荷量が減少。後続の産地も出始めのため、東京の花き卸は「後続の茨城産や埼玉産の数量がまとまるまでは争奪戦」とみる。定番の仏花束に必須の商材のため、花束加工業者や生花店からの引き合いが強い。
輪菊は平年比57%高の1本77円だった。前市から6円下げたものの依然高値が続く。例年、5月は入荷が増える時期だが3月の寒さや4月の天候不順で夏菊への切り替えが遅れ、品薄となっている。今後は夏菊が出てくることから、別の花き卸は「今週いっぱいは高値を維持し、来週以降は徐々に下げていく」と見通す。
品薄となった小菊や輪菊の代品として動いたスプレイ菊は1本65円と前市と横ばいで、平年比35%高だった。