新潟県は8日、東京・銀座にアンテナショップ「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」を開設した。県産農産物や加工品、おにぎりなどを販売。日本酒40銘柄の利き酒を楽しめる都内最大規模の有料試飲スペースもあり、新潟の魅力発信とインバウンド(訪日外国人)需要を狙う。
日本酒を試飲できる「新潟清酒・THE SAKE Stand」では、気分や好みを入力すると人工知能(AI)が銘柄を選ぶ「AIソムリエ」がある。1500円で5杯まで飲める。8階のレストランでは、県ブランド米「新之助」や直送される新鮮な食材を使った料理を提供する。
オープンを祝い、鏡開きをした(8日、東京都中央区で)
多くの人が訪れ、新潟県産農産物を手に取った(8日、東京都中央区で)
花角英世知事は「旬の物をできるだけ見せ、買ってもらいたい。新潟に人が動いていく拠点にしたい」と述べた。新潟出身で歌手の小林幸子さんも駆けつけ「もっと発信して新潟の魅力に気付いてほしい」と盛り上げた。
都内に住む80代の女性客は「季節の野菜がうれしい」と話した。
建物は9階建てで、地下1階を含む5フロアで営む。先行オープンしていたレストラン、移住相談窓口、県内の自治体、企業、団体が利用できるイベントスペースと合わせて全面開業した。東京・表参道の店舗を昨年閉め、移転オープンした。