農業者へエシカル消費の参画促す 本紙セミナー
山本さんは、欧米主導で進むエシカル消費が、環境だけでなく労働者の待遇や動物福祉の実践など人・動物も重視し、投資判断を左右する要素になっていると説明。日本でも若年層の認知度が高く伸びしろは大きいとみる。
生産者に対して、景観を守る、動物に配慮する、健康的な食品を供給するといった「新たな多面的機能」をエシカルな価値として提案するように促した。
大阪府南部を中心に展開する地域スーパー、サンプラザの山口力社長は、温室効果ガス削減効果を星の数で示す「みえるらべる」付きの米や野菜もいち早く販売していると報告。取引する生産者にラベルの申請を促したとして「申請しやすい仕組みで、自分もやろうという生産者が増えれば、消費者もちょっと高くても買う機運になる」と話した。
農業者やJA、自治体関係者ら約200人が参加した。