![※[暑さに克つ]](https://www.agrinews.co.jp/media/2024/05/01/l/20240501_vhema75agqtgadanikrv.jpg)
水稲は基本対策として、育苗ハウスでは適切な換気やかん水で高温過湿を避け、苗の徒長やヤケ苗、病害の発生を防ぐ。移植後の高温は過剰分けつやもみ数過多になりやすくなるため、適した元肥・追肥、栽植密度の調整、中干し徹底などが重要とした。
野菜のかん水は早朝と夕方に実施する。施設栽培でのかん水は湿度が上がりやすくなるため注意する。葉茎菜類ではチップバーン(葉先枯れ)を防ぐためカルシウム剤の散布、果菜類でも必要に応じて微量要素の葉面散布を挙げた。
花きを含め施設品目全般で、換気の徹底や、遮光資材、循環扇、細霧冷房などの資材の活用を促した。畜産では、飼育密度の緩和、畜体への送風や散水、畜舎に日避けや断熱材の設置など、飼育環境改善が重要とした。
品目を問わず取り組むべき内容として、用水の確保、作業計画の見直し、資材の準備、熱中症対策などを指摘。熱中症予防へ、長時間作業を避けて小まめに休憩を取る、水分・塩分を補給することや、気象予報を基に発出する「熱中症警戒アラート」の機能を備えた、同省の「MAFFアプリ」の利用も呼びかけた。
気象庁の発表では、今夏の気温は全国的に平年より高くなる見込み。降水量はほぼ平年並みを見込んでいる。