斑点米カメムシ類は、南東北、東海で「やや多い」とした。不稔(ふねん)被害を引き起こすイネカメムシは、他の主要な斑点米カメムシ類と異なり、出穂期の防除が重要と指摘。効果の高い薬剤の利用を呼びかける。水稲ではイネミズゾウムシが北陸、四国、北九州で、いもち病が近畿と四国、ヒメトビウンカが南関東と近畿でそれぞれ「多い」と予想する。
麦の赤かび病は関東、甲信、東海、四国で「多い」、北東北で「やや多い」と予想。栃木など4県で注意報が発表されており、防除適期に雨が続く場合も、降雨の合間に防除するよう呼びかける。
果菜類の果実や葉物野菜の結球などを食害するオオタバコガは、南東北、関東、北陸、東海、近畿、四国で「多い」、甲信で「やや多い」と予想した。これまでに大阪府など3府県が注意報を発表している。イチゴではハダニ類が南関東、東海、北九州で「多い」とした。
暖冬などによる越冬数の増加が指摘される果樹カメムシ類は、関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州が「多い」とされた。東北と甲信は「やや多い」。30都府県が注意報を発表しており、飛来初期から防除するよう注意を呼びかける。
