国内資源の肥料増へ 堆肥、下水汚泥由来を紹介 東京都内で初のフォーラム
「国内肥料資源の利用拡大に向けたマッチングフォーラム」と題し、農水省の補助事業の一環で開かれた。約300人が参加した。
各事業者がブースを設け、家畜ふん堆肥や堆肥をペレット化した肥料、下水汚泥由来のコンポスト、食品残さを活用した肥料などをアピール。堆肥の攪拌(かくはん)機や散布機などのメーカーも出展した。
先進事例として、熊本県JA菊池は堆肥センターを紹介。3施設で年間1万トン以上の堆肥を受け入れ、雑草種子の死滅などのため7~10日ほど高温での発酵を徹底しているとした。堆肥製造に時間がかかることや、販路開拓を課題に挙げた。
基調講演した秋田県立大学の金田吉弘名誉教授は、堆肥などの有機物施用の要点として、有機物ごとの肥効や農地の課題を踏まえた施用、土壌診断の活用などを挙げた。