宮城県農高、多田有輝さん(北海道帯広農高)栄冠 学校農業クラブ全国大会
宮城県農高は前年に続き、水稲のプラスチック被覆肥料の海岸流出を防ぐための代替肥料開発を発表した。課題であった水稲の収量確保や、肥料としての扱いやすさを製法の見直しなどで改善。収量も食味も良くなり、価格も低い肥料として商品化した。
酪農家で育った多田さんは、農高での学びをきっかけに放牧酪農に興味を持ち、農家で研修した経験を話した。実家で放牧を導入すれば、乳牛の経済寿命を長くできると試算し、人と牛に優しい経営を実現するという夢を語った。
同日、熊本市で大会式典を開いた。日本学校農業クラブ連盟会長の鈴木来夢さん(群馬県立藤岡北高校)は大会を振り返り、「クラブ員の農業に対する熱意や情熱がこれからの日本の農業界をけん引する大きな力となると確信した」と話した。2024年度の次回大会は岩手県で開く。