和牛甲子園〝牛児〟が集結 農の未来開く成果発信
JA全農の主催で今回が7回目。全国25道府県から過去最多の41校が出場した。新型コロナウイルス禍のオンライン開催を経て、4年ぶりの完全実開催となり、集結した生徒は笑顔で交流を深めた。
3年間の集大成を発表する取組評価部門では、飼料用米の給与によるコスト削減や、経験をカバーするためのスマート機器を活用した牛の健康管理に挑んだ岐阜県立加茂農林高校が最優秀賞を獲得した。
休日返上で牛と向き合い、距離を縮めてきたという3年生の橋本美桜さん(18)は「生き物相手の大変さもあったが、それよりも楽しさの方が大きかった」と目を潤ませた。
後輩にエールを送ろうと、会場には先輩牛児も駆け付けた。和牛甲子園2連覇を達成し、現在は実家の鹿児島県のミヤボク宮下牧場で和牛生産に携わる宮下未来さんは、「高校3年間で牛を世話する楽しさを感じたことや和牛甲子園への出場を通じて、家業を継ぎたいという気持ちが強くなった」と話した。
大会2日目の19日には、高校牛児の頂点となる総合評価部門の最優秀賞が決まる。