全国スーパーマーケット協会が主催。食品メーカーなど2237社・団体が出展した。
青果品販売などを手がけるエスジーエス(長崎県諫早市)は、季節を問わず旬の果実を味わってもらえるよう、長崎県産の冷凍果実をアピールした。冷凍フルーツは「ほとんどが輸入」(県地域産業活性協議会)であり、国産は珍しいという。
ミカンやイチゴ、ブルーベリーの3種類を用意。一口サイズにカットしており、開封してそのまま食べられる。マイナス50度のアルコールに漬けて急速に冷凍し、繊維を壊さずサクサクとした食感が楽しめるようにした。同社は「果実の旬は限られるが、冷凍でいつでも長崎の果実を味わってもらえるようにしたい」と話す。

輸入が大半を占める袋入りカット野菜の市場に挑戦するのが、小池えのき(長野県中野市)だ。野菜のようにカットしたエノキを提案。袋のままレンジで温めるだけで食べられるようにした。調理に使わない根本をあらかじめ切り取り、ほぐすだけで使えるエノキも売り込む。根本が付いた従来品に見劣りしないよう、長さや重さは従来品と同じになるように栽培する。これまで長く育ち過ぎたエノキは規格外品となり価格が下がっていた課題も合わせて克服した。
商品には県産エノキを使用。同社の古屋健太代表は「包丁やまな板を使わずに調理できる商品で、既存のカット野菜のニーズを新たに開拓していきたい」と意気込む。