全国農協青年組織協議会（ＪＡ全青協）がさいたま市で開いた第７１回ＪＡ全国青年大会は２８日閉幕した。ＪＡ青年の主張全国大会でＪＡあきた北青年部の谷本弾さん、ＪＡ青年組織活動実績発表全国大会でＪＡ横浜青壮年部都田支部がそれぞれ最優秀賞に選ばれた。

　谷本さんは「親方就農」をテーマに、自身の新規就農の経験を発表した。自らが新規就農希望者を“弟子”として受け入れ育てることで、「農業で地域活性化させたい」と意気込みを語った。全国で展開が可能な点が高く評価された。

　ＪＡ横浜青壮年部都田支部は、農福連携で相互に納得のできる作業委託料を算出するためのガイドラインを作成した。ＪＡや行政と連携し、農産物のブランド化を進めていることなどが評価された。

　生産資材高騰や異常気象などの経営課題解決に青年部員が一丸となって取り組むことを誓う大会宣言を採択した。「時代に合ったアイデアで挑み、人・地域・社会を巻き込みながら新時代を創造しよう」とした。

　農業構造転換集中対策期間初年度の予算確保を強く要望する特別決議も採択。ＪＡの仲間づくりと、農業現場の実態を伝えて国民理解醸成に取り組むことを決意した。