約1・5ヘクタールに所狭しと咲き誇るシダレザクラは、スダチ農家だった佐々木欽市さん(92)が18年前に園地に植えた。友人から「神山枝垂桜」の苗を3本譲り受けたのがきっかけだ。高齢を理由に離農した後も自費で休耕地に毎年、植え続け、現在の花が山を覆うような姿となった。
「ゆうかの里」と名付けた園内には、遊歩道や休憩施設を整備。満開の桜を楽しんでもらおうと1人で管理を続ける。天気の良い週末には、1日2000人以上が訪れる。佐々木さんは「桜の時期になると多くのお客さんが来てくれて嬉しい。桜をめでて笑顔になって」と話す。
(山田凌)
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(随時掲載)



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