<最新>みどり技術カタログに47件追加 高温対策や病害早期発見など 農水省
カタログは第5版で、みどり戦略で掲げる化学肥料・農薬の削減、省力化などに役立つ栽培技術や機械などを紹介する。既に普及可能なものや2030年までに普及を見込むものなどが対象。今回の追加で、掲載する技術は計452件となった。
水稲では、「コシヒカリ」などの穂を撮影すると自動的に収穫作業開始の目安が分かるウェブアプリを紹介。高温化での刈り遅れ防止につながる技術だ。各社の自動水管理システムの導入効果や価格などをまとめた他、高温障害に効果があるとされるケイ酸資材の施用効果なども紹介する。
果樹では、かんきつ園地で使う軽トラック用のアタッチメント式防除機を掲載。手で散布する場合と比べて農薬散布量を2割、作業時間を8割削減できる。その他、粘着テープを使い日焼け果の発生を半分以下に軽減する技術なども紹介する。
施設園芸では、専門的な機器を使わず、ウリ類退緑黄化ウイルスの検出が30分でできる簡易な検査キットを掲載。早期に診断が必要なものの、生理障害との見分けが難しい同病の速やかな防除につながる技術だ。
カタログは同省がホームページで公開し、技術の概要や効果、導入時の留意点、問い合わせ先などを掲載している。
(後藤真唯子)