地球温暖化対策計画を改定 「中干し延長」普及38% 40年度まで
政府は2月に改定した地球温暖化対策計画で、温室効果ガスの排出量を40年度までに13年度比73%削減する目標を掲げた。同省は、このうち6・2%を担う目標を設定した。
中干し期間延長の普及は、排出削減量をクレジットとして売却できる「J―クレジット制度」を通じて加速させる。22年度の0・9%から、35年度に34%、40年度に38%を目指す。
畜産分野でのメタンガスの発生は、飼料添加物の給与を通じて削減を目指す。
施設園芸や農業機械の省エネも柱。施設園芸では、燃油に依存しない加温システムなどの導入を進め、234万トンの削減を目指す。温室効果ガスを排出する化学肥料の使用を減らすことや、排出削減と同じ効果が期待できる「バイオ炭」の施用なども盛り込んだ。
農水省の計画は、政府の計画の改定に合わせ3、4年ごとに見直している。
(國本直希)