[活写]団地に最盛期 担い手も育つ 山形市(動画あり)
夜明け前の午前3時過ぎ、農家の大友竜太さん(34)が、ヘッドライトの灯りを頼りに収穫していく。1キロ程度の小玉品種「ひめセルリー」で、同市だけで生産している。みずみずしく、癖が少なく食べやすいのが特徴。最盛期は1日1000本以上を出荷している。
大友さんは2年間の研修を終えて今春就農した。にもかかわらず現在、ハウス13棟(約40アール)の規模で栽培できているのは、JA山形市が整備したセルリー団地があるからだ。
JAは2015年から5年間をかけて79棟のハウスを新設。必要な農機具なども貸し出す。大友さんは「団地が就農のハードルを下げてくれた。近くにいる先輩たちにすぐ相談できる環境はすごく恵まれている」と笑顔で話す。
(山田凌)