新潟県で農家ら220人「百姓一揆」デモ活動 「農業に目を向けて」窮状訴える(動画あり)
新潟百姓一揆実行委員会の主催。三条市から出発した農家の橘清久さん(74)は「米を作っても草を刈る方が金がかかる。このままでは農家は困る」と参加の動機を話した。仲間と軽トラック4台を走らせ、直売所などで窮状を訴えながら長岡市へ向かった。
演説を聞いた78歳の女性は「農家は必死になって農業をしている。米がないと私たちも困る」と語った。
新発田市で酪農と水稲を営む松縄優平さん(31)は「農業に目を向けてほしくて初めて参加した」と話した。
長岡市では、ショッピングモールの周囲1・5キロをトラクター8台、軽トラ35台、徒歩で行進した。
デモは東京などで3月下旬に行われた「令和の百姓一揆」に呼応して実施。東京のデモを主導した山形県長井市の米農家・菅野芳秀さん(75)も駆け付け「農業政策を根本から変える機運を作りたい」と呼びかけた。「令和の百姓一揆」は今後、全国各地域でも計画する。
(大高摩彩)