ホルモンと聞いて、最初にイメージする「ホルモン」はどんなものでしょうか? 全国食肉学校在籍時、同期と焼肉屋に訪れた際、驚愕したことがありました。ある何名かの学生が「豚のホルモン初めて食べる!」と言ったのです。九州出身の学生達でした。私は、北海道で育ちジンギスカンを嗜みながら、ホルモンも好んで食べてきましたが、その時に登場するのは大抵「豚」でした。好みの問題かとも思ったのですが、九州出身の学生たちは「ホルモン」といえば「牛」であると譲らなかったのです。日常的に食している「ホルモン」について、日本国内での「食文化の違い」に当時、違和感を覚え驚きました。
全国食肉学校は、とにかく「肉」に囲まれた生活だったため、肉のおもしろさを掴むチャンスが至る所に存在していました。今思えば、あの時感じた違和感は、「豚ホルモン」西日本進出へのチャンス!とも考えられます。
私は今、北海道産の豚肉を日本全国に販売する仕事をしています。いつの日か日本全国の人が「豚ホルモン」を焼肉には欠かせない一品として楽しみ、そしてそのラベルには「北海道産」と記載されている、そんな日が来ることを密かな楽しみに仕事にまい進しています。
とはいえ今日は、後輩を連れて“博多もつ鍋”でも楽しみにいこうかな…

食肉販売科第33期卒業
ホクレン農業協同組合連合会
苫小牧支所畜産販売課・浦田義樹)