「国産牛」の中にはまず大きく分けてお肉として食べる「肉用牛」と、牛乳を搾るための「乳用牛」が存在します。そして、「肉用牛」の中にはさらに「和牛」「交雑種」「乳用種(乳用種のオス(去勢))」「外国種」が含まれます。つまり、「和牛」というのは「国産牛」の中の一つの種類なのです。
外国生まれの牛でも「日本国内で飼養された期間が一番長い」牛は「国産牛」を名乗ることができます。少々ややこしいですよね(詳細は図をご参考ください)。
食肉の仕事に従事している私たちにとっては当たり前のことですが、一般消費者にとってはとても分かりにくいのではないでしょうか。しかし、店頭で販売される牛肉には10桁の「個体識別番号」が表示されているので、誰でも独立行政法人家畜改良センター(https://www.id.nlbc.go.jp/)の「牛の個体識別情報検索サービス」で検索をすれば、牛の種類、産地などが把握できるようになっています。このように日本ではお肉を安心して安全に食べることができる仕組みがしっかりと整っています。
食肉に携わる私たちは生き物を相手に仕事にしているので、取り扱う「商品」については毎日細心の注意を払っています。ですから消費者の皆さまは安心してお肉を召し上がってください。

総合養成科第54期卒業
髙木精肉店・高木勇介)