そう、スーパーカーの雄、ランボルギーニです。
このランボルギーニ、実は農業との関係も深く、元々はトラクターの修理・販売などを行う会社でした。それがスーパーカーを製造するようになったきっかけとしてこんなエピソードがあります(諸説あり)。
トラクター事業で成功し、フェラーリの車を買ったランボルギーニ社の初代社長・フェルッチオ・ランボルギーニ氏ですが、このフェラーリ車の故障の多さに悩まされていました。ある日、この不具合の改善を提案しにフェラーリ社の社長、エンツォ氏に会いに行った(または手紙を送ったとも言われています)が、全く相手にされず門前払いを食らってしまいました。
この対応に憤慨したフェルッチオ氏は「フェラーリよりも高性能な車を作ってやる!!」とスーパーカーの開発に着手したそうです。あの猛牛のエンブレムもフェラーリの跳ね馬に対抗してデザインされたとか。
今でこそ良きライバル関係を築いているように見える2社ですが、始まりはこんな確執からでした。顧客への対応を間違えたばかりに強力な商売敵を生み出すことになってしまったフェラーリ、私たちもお客様の声には真摯(しんし)に向き合い、思わぬところでしっぺ返しを食らわないようにしたいものです。

食肉販売科第28期卒業
教務部専任講師・澤村竜樹)