さて、明治8年に洋学教師の任期を終え、横浜の外国人居留地に向かうダラスさんは、米沢で味わった牛肉の味わいを仲間たちにも味わわせてあげたいと思い、生きた牛を連れ帰り、居留地内でと畜し「米沢からのおみやげ」としてご馳走したそうですが、これがダラスさんの予想どおり「柔らかい肉で味に深みがある」と好評を博したのです。まもなくして、米沢と居留地内の牛肉店で販売契約が成立すると「米沢産の牛肉」は広く世間に知られるようになりました。
このエピソードが現在の「米沢牛」誕生のルーツです。明治8年は西暦1875年ですので、2025年は米沢牛生誕150周年の節目に当たります。これをお祝いし更なる振興を図る為、今年は前年祭として米沢牛が名声を得るきっかけの地、横浜で、米沢市から委託を受けた米沢牛ダラス協会が主体となり、米沢牛のPR活動を行います。
一つは横浜市営地下鉄横浜駅のホームドアに12月10日から4週間ポスターを全面掲示してホームジャック効果を演出します。また先週11月10日には横浜市中区区民祭「ハローよこはま2024」にブースを出展し、広く米沢牛を発信したところです。
33ヶ月以上の長期肥育により味わいに磨きをかけた米沢牛に、どうぞご注目ください。
株式会社米沢食肉公社
取締役総括審査役
櫻井 麗