さて、来週の1月16日、17日の2日間、東京食肉市場などを会場にして第8回和牛甲子園が開催されます。今年は全国から40校が出場し、取組評価部門と枝肉評価部門と合わせて総合評価が行われます。
このうち枝肉評価部門は当日の枝肉の出来栄えで評価が決まりますが、取組評価部門の方は事前に取組発表動画を送ってもらい、6人の審査委員が審査することになっています。審査基準は①新しい取組・挑戦、②発表資料の内容、③発表の表現の仕方、④創意工夫・独自性、⑤総合評価の5つです。
取組評価部門の審査委員である私は毎年お正月に、気持ちを新たにこの審査をしています。私のやり方は、1回目は動画を通して見ます。2回目は発表資料(パワーポイント)を良く読んでからじっくり動画を見て点数をつけます。さらに点数の上位6校については順位をつけなくてはなりませんが、これが大変です。どの発表も牛児たちの熱い想いが込められている立派な取組・研究で、点数をつけるだけでも楽ではないのに、その上で順位をつけるのは困難を極めます。
全40校の各々約7分の動画を1回見るだけで5時間ほどかかります。それを3回から5回見て点数と順位そしてコメントを入力し、主催者である全農さんにメール返信すると私のお正月が終わります。正直言って大変ですが、高校牛児の素晴らしい発表に私自身元気づけられるとともに、牛の生産について勉強させてもらっています。
取組発表動画や発表資料は和牛甲子園のHPから誰でも見ることができます。是非ご覧ください。
公益社団法人全国食肉学校
専務理事学校長
小原和仁