本校講師は日ごろ学生の授業に余念がありませんが、その合間を縫って国内外に出かけてセミナーも行っています。おかげ様で今年度も大変多くの国を訪問させていただきました。訪問した国はアメリカ、メキシコ、フランス、スペイン、インドネシア、カタール、タイなど、全部で7か国14回になります。
先月、一般社団法人日本畜産物輸出促進協会は米国西海岸で最大級の食品展示会である「Winter Fancy Food Show 2025(ラスベガス)」に日本産和牛を出展し、本校S講師がいわゆる「セカンダリーカット」の一つである「しんたま」(ももの一部)などのカッティングデモを行いました。そのオープニングでS講師はBEGINの「島人ぬ宝」を唄って、会場を訪れたアメリカ人たちを沸かせました。
デモではカッティング技術を見て学んでもらうことはもちろんですが、その前に人々を和ませて楽しい気分になってもらうことも大事なことだと私は思っています。そのうえで、しんたまの一部が軟らかくてステーキにもなることを知り、試食をとおしてその美味しさに出会い、最終的には日本産和牛のファンになって、ロイン系以外の部位も買っていただく、それができれば素晴らしいことです。
S講師は石垣出身で、歌と踊りが生活の一部なのでしょうか、いつも自然に出てきてとっても素敵な先生です。
公益社団法人全国食肉学校
専務理事学校長
小原和仁