「育苗用の腐葉土に混ぜたり、ぼかし肥料に使ったりする」。この野菜栽培に欠かせないのが、もみ殻くん炭だ。無数の穴が開いていて、腐葉土の場合、その土由来の微生物が住みつくといわれ立派な苗が作れる。もみ殻は、くん炭器一つ当たり4袋(1袋50リットル)を使う。「火を付けて、煙突から青白い煙が出たらうまくいっている証し」。煙突の周りから黒くなっていき、放っておくと炭ではなく灰になってしまう。このため、約30分間隔で黒くなったもみ殻を下の部分から上にかけて混ぜ合わせる。それを繰り返す。5時間ほどで、もみ殻は炭化。 最後に、くん炭器を外し水をかけて火元を消す。「サラサラして、土になじんで使いやすい」
動画と文=福本卓郎