神奈川県開成町の農道や田んぼのあぜを、アジサイの花が彩っている。約17ヘクタールの畑や田んぼの区画を縁取るように、約5000株が咲き誇る。住民やボランティアが管理する。
町が「圃場(ほじょう)整備で失われた里山の景観を取り戻そう」と1983年に植えた。現在は、同町の梅雨時期の風物詩として定着し、16万人が花見に訪れる。
18日までの「開成町あじさいまつり」の期間中は、高さ6メートルの展望台からアジサイが咲く農地を一望できる。地元農家による野菜や茶の収穫体験も企画する。
トウモロコシの収穫体験会を開いた遠藤標野さん(50)は「梅雨時で作業が進まなかったときにアジサイを見ると気持ちが晴れる」と話す。
見頃は今月末まで。