競技会は、「ドラム缶転がし競技」「泥んこバレーボール」「田植え競技」の3種目。統合前の新庄農業高校時代から50年以上続く伝統行事だ。
新型コロナウイルスの感染拡大で2020年は中止。21年は真室川町にある分校の生徒は参加せずに規模を縮小して開いた。今年は保護者を招かなかったものの、3年ぶりの通常開催となった。
最も盛り上がる「ドラム缶転がし競技」は、苗を植える目印を付けるために使う田植え枠を転がす農作業に由来する。2人一組でドラム缶を約20メートル転がしてリレーする。泥しぶきを上げながら各組が、激しい競り合いを見せ会場を沸かせた。
二つの競技が終わると、競技会の大詰め「田植え競技」が始まる。生徒10人と教諭1人によるクラス対抗で、手植え技術の正確さを競う。植え付ける密度や深さの他、苗籠の後片付けなどを教諭らが審査した。
生徒らは列になり、腰に下げた籠から「はえぬき」の苗を取り出し、丁寧に植えた。稲は生徒が管理し、9月中旬の刈り取り後、地元のJA新庄市を通じて出荷する予定だ。
食料生産科3年の齋藤樹さん(17)は「泥まみれで着替えが追い付かない。楽しい思い出です」と目を輝かせた。(木村泰之)
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