今年初、鹿児島で線状降水帯 道路冠水、土砂崩れ 24時間雨量最多記録も
一方、県警によると、豪雨による死傷者は確認されていない。
気象庁は5月末、線状降水帯の「半日前予測」を開始。20日夕に同県などに発生の可能性を発表し、県が同時に土砂災害警戒情報を発出、指宿市など各自治体が避難指示を発令。発生前に3市で33世帯41人が避難した。
県災害警戒本部によると、河川のあふれも相次ぎ、指宿市の二反田川や南さつま市の花渡川などがあふれ、周辺の道路が冠水した。家屋の浸水は1棟。
国土交通省鹿児島国道事務所によると、鹿児島市喜入地区で21日朝、国道226号ののり面が樹木と共に崩落した。通行中のトラック2台が道路を覆った土砂に衝突、損傷したが、運転手は自力で脱出して無事だった。
気象庁によると、県内各地で最多雨量記録が塗り替えられた。指宿、鹿児島の両市で1989年7月、2021年8月の24時間雨量最多記録から30ミリ前後も増えて史上最多となった他、薩摩川内市や鹿屋市、肝付町などの14地点で6月の24時間雨量が最多となった。