気象庁は１６日、大陸から日本中部にかかる梅雨前線が１７日ごろに北東北まで北上し、太平洋高気圧が東、西日本に張り出してくるとの予報を発表した。雨は１８日ごろまで東日本を中心に断続的に残るものの、梅雨は週後半から来週序盤にかけて九州、四国から順次開けていく見通し。

　一方、同庁は北海道の一部を除く全国の気温が１７日ごろから月末まで「かなりの高温」になると予想。特に東海から以東では平年を２度以上上回るとみており、梅雨明け前から熱中症への警戒と農作物の高温対策を求める。

　梅雨前線は９日ごろから日本に南下。先週後半から今週前半にかけて猛暑が和らいだ一方、西日本を中心に大雨となり、松山市では１２日未明に一家３人が死亡する土砂崩れがあった。前線は１６日以降、太平洋高気圧に押し上げられる形で北上し、１７日夜には青森付近に到達。週末には梅雨明けが始まるとみる。