出雲市の同牧場は、2022年10月に開かれた第12回全国和牛能力共進会(鹿児島全共)で第6区の肉牛群では1位、第8区(去勢肥育牛)の優等賞2席を獲得する好成績を収めるなど、飼養技術に定評がある。父の信賢社長は同高校野球部出身で、自身も32年前に甲子園に出場した。祖父の昭雄会長は孫の奮闘に「大変な活躍に喜んでいる。親子二代で甲子園に行けたのは出雲大社のおかげかな」と話した。その上で選手たちに「慰労会にはうちのしまね和牛を提供するので、選手にはおなかいっぱい食べてほしい」と呼びかけた。
大社高校は初戦で優勝候補を倒す大金星を挙げ、2回戦、3回戦でも強豪校相手に接戦で勝ち抜いた。地元はベスト8にまで進んだ農家出身ナインたちの活躍を称えた。JAしまねの石川寿樹組合長は「甲子園で快進撃を続けた地元公立高校の選手の雄姿に、地域は大いに盛り上がった。活躍を誇りに思う」とねぎらった。