落下した栽培瓶の撤去・廃棄作業には2週間かかった他、約半年間、ナメコの出荷を停止。両工場でしか出荷できない商品として提供する、瓶から手でもぎ取って梱包(こんぽう)した「株とり」のナメコも一時ストップした。自動化の工場ではセンサー一つの不具合で稼働が難しくなるなど、多くの課題を乗り越えて復旧した。
ゆきぐに森林組合の工場は5月下旬から出荷を再開できたが「(有)松之山きのこ」の工場は9月の再開となった。
松之山きのこ社長の高橋隆幸JAなめこ部会長は「多くの人から協力や応援があり、生産者は感謝している。おいしいナメコを食卓に届けたい」と思いを述べる。
JAきのこ集出荷場の勝又隆行課長は「全国の消費者にナメコが届けられず歯がゆい思いがあった」と、供給側の思いを語り、「関係機関が団結して再開できた。応援の意味を込めて味わってほしい」と話す。