熊本市では、熊本酒造組合がパブリックビューイング(PV)を行い、審査を見守った。未明にもかかわらず、熊本県内の日本酒や球磨焼酎の蔵元関係者20人余りが参加した。
酒蔵数日本一を誇る新潟県。県酒造組合の会員蔵元数は90に上る(2023年12月現在)。1819年に創業し、村上市で宮尾酒造を営む11代蔵元の宮尾佳明社長は「日本の伝統や文化を知ってもらえるいい機会になる。いいニュースだ」と語った。代表銘柄「〆張鶴」は、全国の飲み手を魅了し続けている。
生産者に向けては「米あっての日本酒。農家が作った米をおいしい酒にすることが大切。一つ一つの作業を丁寧に、しっかりとやっていきたい」と話した。
酒造業界からは、国内外での消費拡大に期待する声が上がる。日本酒造組合中央会は「『伝統的酒造り』を支える地域の絆、環境への配慮、生活文化の役割に思いを致し、魅力を認識してほしい」とコメントを出した。海外に知ってもらうための各種事業を国内外で行うことも示した。