趣味で収集モウ1000点 牛乳瓶・紙パック展示 北海道の私設博物館
元自転車店だった広さ約50平方メートルのスペースには、今では流通していない希少な品も含め、紙パックや瓶が所狭しと並ぶ。幼い頃から大の牛乳好きという館長の佐々木正昭さん(61)が、JAにいかっぷを13年に早期退職後、各地を渡り歩いて集めたものだ。
気付けば、所有する牛乳パックは道内だけで500点を超え、都府県のものも約140点、瓶も360本以上に達した。博物館を運営していることを知った関係者からの提供も相次ぎ、集乳缶や共進会受賞牛の模型、ノベルティグッズなど、多種多様な酪農関連品を展示する。収蔵点数が増えてきたことから、一部の棚を改修し、見やすさにも配慮した。
「酪農家はどんどん減っている。見学を受け入れることで、少しでも消費増につながれば」と佐々木館長。石川県の牛乳を集めれば47都道府県全て勢ぞろいするといい、「被災地応援の意味でも早く訪れたい」と話す。
見学は無料。不定休で、事前連絡が必要。問い合わせは佐々木さん、(電)090(2057)2169。
(松村直明)