加賀、金沢市、石川かほくの3JA管内の農家6戸から148房が入荷し、この日に最上位だった「特秀Gクラス」の1房が最高値を付けた。1粒がほぼ30グラム、粒径36ミリ以上の33粒で房をなし、総重量1キロ。1房で1キロ以上も初の記録となった。
最高価格の房は青果販売の「堀他」(金沢市)がせり落とし、謝さんは同社から12房を購入した。
2年前の初せりに続く2回目の購入で、謝さんは市場で「既に50人くらいから注文を受けている。最高価格の品は台湾の企業経営者に手渡す。今までにない素晴らしい香りや食感を、華僑の人たちにも伝えたい」と話した。
「ルビーロマン」は1粒のサイズが「巨峰」の約2倍ある赤色系品種。生産農家112戸。前年度の出荷は2万4057房。9月末まで収穫し、本年度は3万房の出荷を目標に掲げている。
開市に先立ち、竹沢淳一県農水部長、西沢耕一JA全農いしかわ運営委員会長(JA県中央会長)、生産者でつくるルビーロマン研究会の荒川達夫会長があいさつした。生産者やJA関係者ら県内外の多数がせり市を見守り、活気づいた。