カボス、スイカなど自販機で特産PR 全農などイオン商業施設に設置
イオンモールのファン拡大施策の一環で、自販機の品ぞろえ強化や商品の魅力を高めようと2021年4月に名古屋市の同モールに初めてJA地域商材自販機が設置された。23年7月時点で8施設10台まで増えた。神奈川県平塚市の施設内に設置した自販機は、同施設内にある他の自販機を含めた29台のうち売上高上位を維持する人気ぶりだ。
取扱商品数は飲料で30品、グミで4品を展開しており、地域によって品ぞろえを変えている。商品特徴や産地の地図を記載した専用の見本を特別制作し、購買意欲や興味関心を引きつける。
一番の売れ筋は、ジェイエイフーズおおいた「かぼすのサイダー」(495ミリリットル、160円)。大分県産カボス果汁の程よい酸味と、着色料、甘味料不使用の自然な甘さが人気だ。累計売上本数は8000本を超える。
イオンモール・イオンディライトは、同自販機の商品が施設来場客層に合う上に「他の自販機と差別化できている」と評価。産地応援にも貢献したいとして、今後も増設を検討していく。
全農は「産地や特産品を知ってもらえる契機になる」(営業開発部)として、商品の提案を強めていくとする。