米「粒すけ」ドバイへ コーシャ認証初取得 千葉・JAいちかわ
日本食需要で商機
認証取得した柏市のJAの田中経済センター精米所から2トンの「粒すけ」を運び出し、11月下旬に横浜港から船で送り出す。米は現地の日本料理店の他、スーパーに並ぶ予定。駐日イスラエル大使館によると、人口の約7割がユダヤ教徒のイスラエルとUAEが2020年に国交正常化し、イスラエルからUAEには数十万人が訪れているという。両国では日本食が健康的という理由で人気で、JAはドバイで高まる日本食へのニーズに応えて商機を見いだす。
出荷に先立ち17日、JAは市川市の本店にイスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使らを招いた記念式典を開いた。コーヘン大使は「認証取得した農産物のPRに努める。ドバイを基点に、世界のユダヤコミュニティーにもJAの米が届けられるだろう」と期待した。JAの今野博之理事長は「UAEの輸入米を日本からのコーシャ認証米で置き換えていく思いだ。コーシャ認証米を使った日本酒も輸出する予定で、米はイスラエルにも届けたい」と力を込めた。