新鮮な朝取り春キャベツ 北海道で空輸即日販売 神奈川・三浦市農協、JALと連携(動画あり)
冷たい雨が降りしきる18日の未明から、農家や農協職員が収穫に励んだ。160ケース(1ケース10キロ)を積んだ車は明け方に集出荷所をたち、羽田空港へ輸送。新千歳空港から道内のスーパーへと運ばれ、昼過ぎに店頭に並んだ。
同農協の春キャベツは、3月上旬から5月上旬まで出荷が続く。朝取りの直送は、4月下旬まで12回実施。イオンと東光ストア(札幌市)の道内店舗で約3000ケースを売り込む。
同農協共販部の和田健彦部長は、「収穫の当日に店頭に並べば、品質面の不安なく抜群の鮮度を訴求できる」と語る。継続的な展開に向け、売れ行きを見ながら取引価格や販促方法を分析していく。
JALは、神奈川県に縁がある社員有志が主体となり、同農協に企画を提案。事業推進部の本橋宏文グループ長は「冬に葉物の流通が減る北海道に新鮮な春キャベツの販路を築き、生産者の所得向上に貢献したい」と話す。
東光ストアは3店舗で取り扱い、1玉298円で販売。担当者は「輸送費をかけても十分、高付加価値で販売できる」と太鼓判を押す。春キャベツを70アールで作る宮川祐一さん(50)は「柔らかくて甘く、生食が一番。旬の魅力を多くの人に知ってほしい」と期待する。
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