全国食肉学校は「食肉処理技術(部分肉)製造資格認証」として試験を実施し、合格者に牛部分肉製造マイスターを認証しています。この資格は平成22年度に開始し、これまでの取得者は101名(令和4年3月末)になります。試験は難関であり、年一回の講習会と学科・実技試験を合格した者に授与されます。受検資格は実務経験年数7年以上もしくは同等の技能レベルの者で企業推薦が必要です。品質衛生管理や取引規格などの学科試験が5科目で、100点満点中合格基準は各科目最低60点以上で全科目平均70点以上、実技試験は牛半丸枝肉を脱骨・整形して規定の部分肉に60分(最大80分)で仕上げ、210点満点中168点以上(80%以上)の評価が合格となります。合格者には、部分肉製造技術者の真のプロとしてマイスターの資格が与えられます。なお、豚部分肉製造マイスターの試験は平成19年度から開始しており、これまで資格取得者は210名となっています。また、マイスターへのステップアップとして2級・1級の試験も実施しています。
品質の良いお肉を加工・流通するため、高度な知識・技能とプライドをもった製造作業従事者が沢山います。そのなかにマイスターの称号を持った真のプロがいることを知って欲しいと思います。

教務部部長 北澤優一)