広域でスマート化、農村RMOが活躍 徳島県阿南市椿町 農地214ヘクタールで導入
同町では県の指導の下、昨年から椿町農村RMO運営組織協議会を立ち上げ、農業・農村インフラのスマート化「デジ活」を進めている。(1)水管理の労力軽減(2)スマート施設園芸の導入推進(3)鳥獣被害対策(4)農地の再整備--といった地域農業の課題解決を目指す。
田んぼの水管理などの労力軽減に向け、情報通信技術(ICT)などを活用したスマート農業の導入を推進する。今年2月、工事会社のワイズ技研と協力し、実証圃場(ほじょう)に遠隔操作型給水ゲート、水位センサー、鳥獣被害わなセンサー、マルチセンサーを設置。営農コスト削減や管理見回り時間の労力軽減効果などの効果を1年かけて検証する。
同協議会は、住民の生活支援として、バスが通っていない地域への移動・買い物支援などにも取り組んでいく考えだ。
会長の折野靖さんは「地域農業を維持していくため、生産基盤の再整備が欠かせない。農水省が推奨する地域組織づくりとデジ活事業の両輪で、今後も地域・産地活性化につなげていきたい」と話した。