
ドキュメンタリー映画「山里は持続可能な世界だった」が9月6日、東京・有楽町で一般公開される。高度成長期前の白黒写真や証言者のインタビューに加え、鍛冶屋など伝統的ななりわいについて紹介。農村の過去と現在をリアルに再現し、持続可能な共生社会の構築を訴える。
農業をテーマに多数映画を制作した原村政樹監督が「これまでの農業映画における集大成」として、3年がかりで作り上げた。前回の作品「山里を若者は目指す」を撮影する際に高度成長期前の農村の白黒写真を発見したことが、きっかけとなったという。
映画では、人々がいかに自然と親しみ、自然の恵みを享受しながら、厳しい環境の中でも希望をもって生きていく様子を、写真や証言を交えながら描いた。
原村監督は「年配者だけでなく、小さな子どもを持つお母さんや、学生たちにも見てもらいたい」と期待する。
映画は、10月の埼玉県川越市など全国で順次公開する。