「ブドウの金」めざす 孫が五輪レスリングでメダル 高松市の日下夫妻
夫妻は、ブドウ栽培暦は50年以上のベテラン。現在、次男夫婦と共に70アールで「シャインマスカット」や「ブラックビート」などを栽培。過去に立木品評会で受賞経験もある。
日下選手が五輪後、初めて出身地の高松市に帰省した8月に親戚や地元の人ら約80人が集る中、真っ先に金メダルを報告したのは、勇さんと孝子さんだった。勇さんは「金メダルを胸にかけていて、かっこよかった。このメダルのために一生懸命努力したんだなと思った」と感無量。孝子さんは「ブドウ園が雪などで被害を受けた時、尚が黙々と片付けを手伝ってくれた。心優しい自慢の孫」と思い出を語った。
日下選手は「勝てない時から地元の人たちが応援してくれた。その人たちにこの色のメダルを見せることができて、最高の形で返しできた」と話した。
孫の活躍に勇さんはますます営農意欲を高めている。「尚のように、また品評会での“金メダル”を取れるように、ブドウ作りに励みたい」と意気込む。