ジャガイモ9割高 春の長雨で作柄厳しく<最新ニュース>
11日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ280円。月初から続伸し、平年(過去5年平均)比88%高を付けた。7卸取引量は、増量期だった5月中・下旬が同1割減。6月上旬は同2割減で、品薄が強まった。
主産地のJA全農ながさきは「長雨で防除も追い付かずジャガイモ疫病が広がり、増量期も伸び悩んだ」と話す。終盤に差し掛かる今週の1日出荷量は200トン前後。「平年は300~400トンあるが、6月に入り減少ペースが早い」という。
東京の青果卸は「出始めの関東産は平年作だが、主産地の減少幅が大きく月内は端境が続く」とみる。「荷動きを落ち着かせて逼迫感を和らげたい」(同)考えで、卸値は高値を維持する見通しだ。