全青協がポリシーブック総会 重点に食料安保など
総会では、ポリシーブック委員会での9回の協議を経て作成した改定版を承認した。作物別・課題別部会の政策提言や、各都道府県域組織の意見を反映。重点実施事項は、「食料安全保障」「農業経営」「地域農業」などに決めた。
食料安保の章では、国際情勢の不安定化による各国の輸出規制などを踏まえ、自国での食料確保を喫緊の課題と指摘した。自給率の高い品目の消費拡大を促す情報発信や、国産飼料基盤の確立などを重視した。
農業経営の章では、農業が就職先として選ばれ、定着するよう、「時代に即した労働環境の整備」を提起。作業のマニュアル化などを進める。親元就農の妨げとならないよう、「雇用就農資金」の要件変更を求めることなどを記載した。
地域農業の章では、地域計画の策定・実行に向け、農業者や地方行政、地権者ら幅広い関係者に理解を促すことを重視。勉強会の自主開催や、説明会の拡充を求める。
ポリシーブックを担当する前原祐樹副会長は「委員が血と汗と時間を費やし、取りまとめを進めてきた」とあいさつした。