青年部員の体験に基づき、将来の農業やJAへの意見表明、提言をする「JA青年の主張全国大会」、青年組織の活性化と強化の取り組みを報告する「JA青年組織活動実績発表全国大会」が開かれた。全国の地区を代表する6人ずつ、計12人が登壇した。
青年の主張で熊本県JA鹿本青年部田原支部の原口美季さんは、「女性1人農業」をテーマに発表した。青年部に入ったことで、意見交換や農作業の手助けをしてもらえたと紹介。「女性でも活躍できる職業だと胸を張って、これからも農業を続ける」と強調した。

JA兵庫南青壮年部の福原史生さんは、システムエンジニアとして働いていた経験を生かし、スマート農業に取り組んだ。スマートフォンからビニールハウス内のかん水を操作できる装置を作製。水と液肥の切り替えや、自動でかん水できる機能も追加した。「高い作業効率を低コストで実現させ、持続可能な安定した経営と、子どもとの時間の両立につなげる」と語った。

活動実績発表で和歌山県のJA紀州青年部みなべいなみ支部の石橋拓実さんは、みなべ町で盛んな梅栽培と農繁期のかぶらない、ミカンやミニトマトに着目。他品目の生産者との労働力交換で労働力不足を解消したと紹介した。他JAとも連携し取り組んだ。支部のポリシーブック(政策集)も作成し「協働プロジェクト」としての活動の方向性を定めた。

北海道のJA夕張市青年部の工藤凌司さんは「夕張メロン」のブランドを維持、発展させるための、メロン生産に特化した青年部員として活動。部員の圃場(ほじょう)見学やJAの選果場で検査員と意見交換で、栽培技術の向上を目指した。「ここからの夕張の新時代は私たちが切り開く」と訴えた。








